***********【学習目標】1.話し言葉と書き言葉の音声的相違を比較します。2.話し言葉の音声特徴を理解します。3.話し言葉における発音の変化を練習します。【考えてみよう】日常生活会話において、「わかんない」とか、「忘れちゃった」などよく耳にします。どういう意味でしょうか。どういう場合に使いますか?話し言葉における発音の変化グループA拗音化グループB「い」の脱落グループC母音融合グループD撥音化~(な)きゃ~(なく)ちゃ~じゃ~ちゃう~じゃう~てる~でる~てく~でく~とく~どく~たげる~だげる~たる~だるわかんないいいんです。グループA―話し言葉の拗音化1.~(な)ければ→~(な)きゃ1)宿題をしなければ→宿題をしなきゃ2)朝早く起きなければ→朝早く起きなきゃ3)病院へ行かなければ→病院へ行かなきゃ2.~(なく)ては→~(なく)ちゃ~では→~じゃ1)芝生に入っては困る→芝生に入っちゃ困る2)大声でしゃべってはいけない→大声でしゃべっちゃいけない3)仕事は最後までやらなくては→仕事は最後までやらなくちゃ4)徹夜しなくては合格できない→徹夜しなくちゃ合格できない5)勝手に会社を休んでは駄目だよ→勝手に会社を休んじゃ駄目だよ6)このままでは卒業できないよ→このままじゃ卒業できないよ3.~てしまう→~ちゃう~でしまう→~じゃう1)財布を忘れてしまった→財布を忘れちゃった2)社長にばれてしまいそうだ→社長にばれちゃいそうだ。3)荷物を送ってしまおうと思った→荷物を送っちゃおうと思った4)電車のドアにかけ込んでしまった→電車のドアにかけ込んじゃったグループB―話し言葉の「い」の脱落1.~ている→~てる~でいる→~でる1)友達と話している人→友達と話してる人2)手紙を読んでいる→手紙を読んでる3)ここで待っていてください→ここで待っててください4)本を読んでいたら、昔の写真が出てきた→本を読んでたら、昔の写真が出てきた2.~ていく→~てく~でいく→~でく1)今日は雨だから、傘を持っていく→今日は雨だから、傘を持ってく2)坂道をゆっくり登っていこう→坂道をゆっくり登ってこう3)彼女は泣きながら、帰っていった→彼女は泣きながら、帰ってった4)事件は思わぬ方向へ進んでいった→事件は思わぬ方向へ進んでった。グループC―話し言葉の母音融合1.~ておく→~とく~でおく→~どく1)野菜を切っておく→野菜を切っとく2)事前に予約しておく→事前に予約しとく3)この提案も考えておきます→この提案も考えときます4)夏の前にエアコンを直しておいた→夏の前にエアコンを直しといた2.~てあげる→~たげる~であげる→~だげる~てやる→~たる~でやる→~だる1)母にケーキを焼いてあげた→母にケーキを焼いたげた2)本ができたら、読ませてあげる→本ができたら、読ませたげる3)タクシーを呼んであげるから、ここで待って→タクシーを呼んだげるから、ここで待って4)メガネ、捨ててやるか→メガネ、捨てたるかグループD―話し言葉の撥音化1.ら、り、る、れ→ん1)難しくて、わからないよ→難しくて、わかんないよ。2)食べられなくて、残ってしまった→食べらんなくて、残ってしまった3)どれだけ待ったか→どんだけ待ったか4)まだお金が足りないよ→まだお金が足んないよ5)あんたも来るの→あんたも来んの2.の→ん1)雨が降らなかったので、出かけた→雨が降らなかったんで、出かけた2)旅行の時に買ったのです→旅行の時に買ったんですグループABCは「縮約形」であるグループAなければ4拍なきゃ2拍ては2拍ちゃ1拍てしまう4拍ちゃう2拍グループBている3拍てる2拍ていく3拍てく2拍グループ