第四節日本人の国民性と価値観学習の目標自然観集団主義勤勉意識と危機意識「恥」意識自然観自然を畏れる心昔から、日本は農耕社会であるため、自然と深い関わりを持っている。温帯地方にあり、四季がはっきりしているため、日本人はその季節に応じて生活の中で自然を多く取り入れ、楽しむ。第四節日本人の国民性と価値観自然観の現れ日本人は自然を取り入れ、楽しむのと同時に恐れ敬ってもきたという特有の自然観を持っているといえよう。そして、日本人のこのような自然観は芸術、食生活および風俗習慣などさまざまな面であらわしている。第四節日本人の国民性と価値観第四節日本人の国民性と価値観集団主義集団主義とは「出る杭は打たれる」ということわざが表しているように、日本人と欧米人との一番顕著な違いは日本人の集団意識と言われている。第四節日本人の国民性と価値観集団主義とは個人よりも集団に価値を置く考え方、あるいは自分の利害よりも自分の属する集団の利益を優先する価値観を指している。その成立は日本の歴史的背景と無縁ではない。第四節日本人の国民性と価値観集団主義の特徴●互いに依存すること●信じ合うこと●人と人の関係を大事にすること。第四節日本人の国民性と価値観積極的な影響●経済への影響●社会への影響第四節日本人の国民性と価値観消極的な影響●個性の抹殺●「内」と「外」の意識が強い第四節日本人の国民性と価値観日本人の勤勉意識日本人は非常によく働くという評価は、日本の経済発展とともに今では国際的にも定着している。「ウサギ小屋に住む働き蜂」と西欧人に評されたように、日本人は元来、仕事第一で、遊ぶという観念に乏しい国民であった。第四節日本人の国民性と価値観日本人の危機意識日本は、火山?地震?台風?豪雪?津波?雪崩?火砕流などの自然災害が多発する国である。自然からの恐れだけではなく、島国の閉鎖と開国の体験として、資源の欠乏などそれぞれの危機感を抱いて、特に競争心の強い日本人は常に危機感を感じるのは島国根性であるといわれる。第四節日本人の国民性と価値観「恥」意識アメリカの文化人類学者ルース?ベネディクトはも名著『菊と刀』の中なかで、日本人は神に対する罪の意識は薄いが、非道徳的な行為については世間に対して恥ずかしいという強い意識があり、それが日本人の行動の原点になっていると述べている。第四節日本人の国民性と価値観